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モナ・リザ500年:ダ・ヴィンチの伝奇

アンカーポイント

発表日:2013-10-31

更新日:2016-09-30

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イベント日時
場所
台湾臺北市士林區
『モナ・リザ(Mona Lisa)』が1911年に盗難に遭い、その後発見されてから百年(1913~2013)という記念の年に本展を開催するのは、現代芸術史と文化史のある重要なテーマを語るためです。そのテーマとは、神話と現実が交錯する奇才ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)と世界で最も著名な絵画『モナ・リザ』です。この5百年間、同テーマに関する情報は数多く挙げられ、二十世紀以降の芸術家に、芸術に対するより多くの解釈、思弁と新たな語彙を与えたこの現象は、無視できないものとなっています。本展では主に「女性の姿」を通して、ルネサンス期を最も代表する人物との関わり、ダ・ヴィンチとその仲間及びダ・ヴィンチの影響力と、彼とは異なる時代の機運を展示します。ダ・ヴィンチは同時期の芸術家たちとは明らかに違います。例えば、彼と同じく有名なミケランジェロ・ブオナローティ(Michelangelo di Lodovico Buonarroti Simoni)は、その創造性が与える現代、当代への影響は称賛に値しますが、ダ・ヴィンチの成功は更に上を行くのです。彼は自身のユートピアにより、絶えずチャレンジして「完全で全方位」の芸術創作法を予知し、また変えていき、ひいては科学と技術分野にも影響を与えたのです。
ダ・ヴィンチにとって美の理念は、比較、複雑性、現代感を超越し、普遍性へ向かうというものです。彼の作品の細部はどれもこの特徴が表れていて、一番小さく最も簡略的な草稿やスケッチの類でも同様です。彼の作品は優雅とは言えませんが、実用性、分析性、表現性の追及が十分になされています。
ダ・ヴィンチの美感理念には霊性と精神、内省と外観が含まれ、芸術と科学、自然体験とその巧みさが総合的に交わった中に表現されています。それは観念的でも具体的でもあり、技巧と風格が共存しています。また、その構想は人体と数学比例、人相学と心理学に基づいていて、全てが「魂の動向」から来ているのです。
ダ・ヴィンチの作品は宇宙スケッチから技術性デザイン画まで、どれも美の理念が感じられます。彼は「大地の身体」と機械のような人体の相似性に基づいて美の理念を研究し、人体を機械に喩えています。絵画が機械装置であり、建築と都市がまるで生きた人体であるというようにです。ダ・ヴィンチが大自然を模写するのは、単に美感を彼の作品の中心に置くためだけでなく、美感を掌握する技法を研究して新たな表現方法を発明し、その合理性を発見することと神秘の芸術を通して具体的に表すためなのです。
ダ・ヴィンチにとって美感とは「必須の条件」と「永久の規則」なのです。彼は周囲の世界を転化させ、図画の創造をもって芸術の概念を調整し、生命の霊性とその活力、機械性、超凡した哲学性を掌握しようとしていました。これは「前衛派ルネサンス」の極致であり、二十世紀の前衛派と新前衛派より四世紀も早く、しかも広範囲に渡っています。

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