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皇帝の鏡─清宮廷の鏡鑑文化とコレクション

アンカーポイント

発表日:2016-11-29

更新日:2016-12-30

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皇帝の鏡─清宮廷の鏡鑑文化とコレクション
イベント日時
2015/03/31~2017/02/28
主催機関
国立故宮博物院
場所
台湾台北市士林区至善路2段221号


皇帝の鏡─清宮廷の鏡鑑文化とコレクション

展覧期間:2015/03/31~2017/02/28
会場:北部院区 第一展覧エリア 303
住所:11143中華民国台湾台北市士林区至善路2段221号

上古の昔から鏡は人の姿を映す大切な道具の一つでした。古代の人々も身だしなみを整えるのに鏡を使いましたが、光を放つ鏡面は天の太陽や月と同じ輝きだと考え、そこから厄除けや病気平癒などの願いも鏡に託すようになりました。光線を反射する鏡の特徴から、明鏡は「鑑古知今」─過ぎ去った昔を映し出し、今を知る手がかりとなる、歴史的意味を持つようになりました。

古代の鏡は銅で作られました。鏡面は平らで艶やかに磨かれていますが、裏は様々に工夫を凝らした模様が施されています。時代ごとに異なる工芸技術や美意識、芸術性などが表現された貴重な文物です。宋徽宗帝(在位1101-1126)勅撰『宣和博古図』全三十巻(1123)のうち三巻に宮廷所蔵の漢唐銅鏡についての記述があります。銅鏡が古器図譜に収録されたのはこれが初めての例です。

清朝宮廷には古代の鏡が大量に収蔵されていました。乾隆帝(在位1736-1795)は『宣和博古図』の分類法や概念に従い、漢代から明代の宮廷所蔵の銅鏡を整理分類して『西清古鑑』(1751)、『寧寿鑑古』(1776頃-1781)、『西清続鑑・甲編』(1793)、『西清続鑑・乙編』(1793)に収録し、この古銅器図譜4冊を合わせて「西清四鑑」と称しました。また、各冊に収録された古鏡を図譜と同名の書籍型の収納箱に入れて宮殿の装飾品としました。これは古鏡の収蔵法としてはかなり独創的なスタイルです。宮廷のコレクションとしてだけでなく、清朝皇族も自分の姿を古鏡に映すのを好み、専用の台に載せて暮らしの彩りとしました。

東西の交流が深まるにつれ、明代末期から清代初期にかけて、水銀とガラスで作られたヨーロッパ製の鏡が輸入されるようになりました。それは姿見としては全く新しいものでした。この時代、康熙帝(在位1662-1722)によって玻璃廠(ガラス工房)が開設され、宮廷でもガラス製鏡の生産が始まりました。その後、多様化した工芸技術─画琺瑯や玉彫刻、牙彫刻、銅製品、木製品などもガラス鏡の枠や持ち手に幅広く用いられるようになり、清代中晩期に普及したガラス鏡はしだいにそれまで主流だった銅鏡に取って代わりました。

「皇帝の鏡─清宮廷の鏡鑑文化とコレクション」では、清朝皇族と鏡の関わり─鏡の鑑賞法、装飾品としての鏡、鏡の使用法などについて三つのコーナーに分けてご紹介します。「鑑古遊芸─皇帝の銅鏡コレクション」では、清宮廷旧蔵の漢代から明代の古鏡を精選して展示いたします。「裝匣陳設─銅鏡の収納箱」では、乾隆帝御製の「西清続鑑」、「西清続鑑・乙編」、「寧寿続鑑」など、鏡用の収納箱や付属品を展示いたします。「鏡を使う楽しさ─鏡のある暮らし」では、古代の銅鏡がかもし出す暮らしの趣、清代に発展したガラス鏡の色彩美もご覧いただきます。

http://theme.npm.edu.tw/exh104/mirrors/ja/ja00.html

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