
台北旅行なら大稲埕へお越しください!
18世紀末、淡水港が開かれたことで、大稲埕は商業でにぎわい、文化が華麗に花開きました。当時の大稲埕には華やかなバロック式建築、伝統的な閩南式平屋、ハイカラな赤レンガ洋風建築が立ち並び、それらは今も歴史的建築、茶や布の専門店、漢方薬材店、この地の伝統と習俗、食文化として残っています。この老街(旧市街)では、長い歴史を誇る老舖とクリエイティブな試みが相まって、新たな美学を生み出しています。
台北文化の奥底をのぞき見たいなら、迪化街を散策し、慈聖宮前の屋台で伝統のB級グルメに舌鼓を打ってはいかがでしょう。裏通りに足を踏み入れ、独自の風格を漂わせるセレクトショップやオリジナルグッズの店を巡り、懐かしい雰囲気の町家でコーヒー片手にゆったりと時を過ごすのもいいかもしれません。台北の伝統的な暮らしを感じたいなら、大稲埕こそぴったりです!
旧跡スポット
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大稲埕の茶葉は、歷史に重要な地位を占めてきました。貴徳街の「錦記茶行」、民生西路の「新芳春茶行」、現在では「全祥茶廠」として操業する西寧北路の「南興茶行」、重慶北路の「有記名茶」は茶産業を開拓し発展させた功労者です。
住所:台北市大同区甘州街
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大稲埕は台湾茶の名を世界に広めた発信地でした。「有記名茶」は創業百年余り。厳選の上、細心の作業で焙煎された台湾各地の茶葉を扱っています。本物を適切な価格で商うという伝統は今後も伝えられていくことでしょう。
住所:台北市大同区重慶北路2段64巷26号
電話:+886-2-2555-9164
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陳天来旧居
「陳天来旧居」はかつての「錦記茶行」です。バロック風のこの三階建て住宅は1920年に建てられました。建築物本体には、柱頭から垂れ下がるような花々、窓を支えるように飾られたレリーフなどの装飾が施され、クラシカルな柱や広いポーチ等構造を持ち、ヨーロッパの風格を漂わせる堂々たる外観です。
住所:台北市大同区貴徳街73号
電話:+886-2-2336-2798
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有名な豪商、李春生は貿易で財をなした大稲埕を代表する人物です。この二階建て住宅がある一帯は清朝末期には外国人居住区であったため、豪商、貿易商が集まり、大稲埕で最も栄えた地区でした。
住所:台北市大同区貴徳街44号
電話:+886-2-2558-0753
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迪化街の店舗兼住宅
かつて最初期の台北港は艋舺にありました。1853年の「頂下郊拼(武力衝突事件の呼称)」後、閩南三邑人に艋舺から追い出された閩南同安人は大稲埕に移り住み、大稲埕はこうして主要な貿易港として発展することとなったのです。多くの住宅は、壁面に洋風の装飾が見られ、中華風と洋風が折衷した独特の建築です。ここには往時の集合住宅式町家の独特の景観が残っています。
住所:台北市大同区迪化街1段274号
電話:+886-2-2720-8889
歴史的寺廟
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1856(咸豊六年)に建立されました。敷地面積は約46坪とこじんまりした廟ですが、幅広い信仰を集めています。城隍爺を祀る他、縁結びの神である月下老人には、每年6000組ものカップルがお礼参りに「礼餅」を持って訪れます。人気の「馭夫鞋(別名「幸福靴」)」は恋愛のお守りとして知られています。
住所:台北市大同区迪化街1段61号
電話:+886-2-2558-0346
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大稲埕慈聖宮は、一般に媽祖または天后と呼ばれる航海の守護神、天上聖母を祀るため大稲埕媽祖宮とも呼ばれており、法主宮、霞海城隍廟と並ぶ大稲埕の三大廟の一つです。参道には庶民の味方、B級グルメの屋台が並び、地元色が豊かです。
住所:台北市大同区保安街49巷17号
電話:+886-2-2553-9978
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旧暦3月15日は保生大帝の誕生日。大龍峒保安宮では保生大帝の生誕を祝うため、二ヶ月にわたり祭祀、民俗芸能、旧跡案内、親族劇、神輿巡行、火渡り儀式を行う「保生文化祭」を開催します。北台湾で最も盛大で、最もにぎやかで、最も人気がある祭典です。
住所:台北市大同区哈密街61号
電話:+886-2-2595-1676
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文化的雰囲気が濃厚な大龍峒老街(旧市街)に1927年に建立されました。儀式典礼の場、儒学の象徵、市定旧跡という幾つもの価値を備えています。
住所:台北市大同区大龍街275号
電話:+886-2-2592-3934
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日本統治時代に創建された臨済護国禅寺では、山門、大雄宝殿に、江戶時代の寺院建築の典型例が見て取れます。歷史的、文化的、芸術的価值を備える臨済護国禅寺は、1998年直轄市定旧跡に指定されました。
住所:台北市中山区玉門街9号
電話:+886-2-2594-8308
特色ある商店
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老綿成灯籠店
創業90年余り、その間には繁栄と沒落を経験してきました。もともとは祭祀用の金銀紙業を営んでいましたが、日中戦争、国共内戦を経て徐々に灯籠業へと転身しました。每年の「年貨大街(歳末大売出)」では、迪化街の特色ある商店として注目を集めます。
住所:台北市大同区迪化街1段298号
電話:+886-2-2557-8856
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福来許 珈琲館 Fleisch Café
地元ならではのお茶を使ったドリンク、農家直送の食材によるメニュー、月下老人(縁結びの神)にちなんだスイーツ、地元風カクテルをレトロな台湾語懐メロを聞きながらどうぞ。台湾オリジナルのクリエイティブグッズも展示販売されており、ユニークなお土産が手に入りますよ。
住所:台北市大同区迪化街一段76号
電話:+886-2-2556-2526
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かつてはお見合い場所であり、当時は最もおしゃれなところでした。台北で最も古い洋食レストラン「波麗路西餐庁」は1934年の開店。文芸サロンとしての性格も有しており、こだわりのメニューとゆったりした雰囲気も特徴です。
住所:台北市大同区民生西路314号
電話:+886-2-2555-0521
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民芸埕
迪化街霞海城隍廟の横に立つ三進式古民家です。民芸精神をテーマに、ここに拠点を置く伝統文化や創作活動の従事者とともに、大稲埕の産業と文化を融合させています。
住所:台北市大同区迪化街一段67号
電話:+886-2-2552-1367
特色ある観光スポット
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1908年までは庭園でした。日本統治時代に市場に改修され、往時は千軒に近い布地店がひしめき、台湾最大の布地取引センターでした。大稲埕は伝統演劇の揺り籠であるため、「戯窟」とも呼ばれています。
住所:台北市大同区迪化街一段21号8、9階
電話:+886-2-2556-9101
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大稲埕はもともとは平埔族の居住地でした。万華(艋舺)で同安人が激しい武力衝突を起こしたため、平埔族の人々は大稲埕に移り住むようになり、大稲埕の淡水河沿いに商店と住居を建てるようになしました。淡水港が開かれた後は、大稲埕は劉銘伝の統治により、当時の台北で最もにぎわった物資の集散地となりました。
住所:台北市大同区大稲埕埠頭