発表日:2017-12-14
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身寄りのない動物に生きる権利を
動物たちの心優しい味方—黄慶栄さん
文 _ 盧逸峰 写真 _ 黄建彬、四點設計
現代人にとってペットは家族同然の存在として大切に守られています。しかし、それでも飼い主に捨てられ、街をさまようペットは多く、一種の社会問題となっています。一方、身寄りのない動物たちの問題に、非営利団体という形で取り組む人たちがいます。中華民国保護動物協会もそんな団体の一つです。彼らは街をさまよう動物たちに適した生活環境を与え、より良いケアが受けられるよう力を尽くしています。
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黄慶栄さんは捨てられた動物たちの生活環境改善に役立てるため、長年にわたりたくさんの本を読み動物のケアに関する知識を新たにしています。(写真/黄建彬)
身寄りのない動物に未来を
獣医師でもある保護動物協会の黄慶栄秘書長は幼いころから犬や豚、牛などと触れ合いながら育ち、動物たちに特別な思い入れがあります。台北市で開業した後、黄さんは都市における野良犬問題に目を向けると同時に、動物保護法改正の推進役の一人となりました。そして1999年、保護動物協会に加入して活動を始めました。彼は「動物たちのために声を挙げるということは私にとってとても自然なことです。なぜなら動物たちが不適切に飼育されている姿を黙って見ていられないのです。だからより多くの動物が恩恵を受けられるよう、協会としてさまざまな取り組みを行っています」と、思いを込めて語ります。
「動物保護界のアイデアマン」の異名を持ち、ペットたちの生活環境改善のため様々な方策を考案している黄さんによると、協会では現在、「你領我養」、「狗来富」、「寵物食物銀行」といった取り組みに力を注いでいるそうです。「你領我養」というのは、市民が里親となり毎月寄付を行うことによりペットを飼うという方策で、動物たちは普段、収容施設で世話を受けますが、里親が数日間、ペットを自宅に連れ帰り、楽しい時を共に過ごすことも可能です。また「狗来富」という取り組みは飽和状態にある保護動物収容施設の状況を改善するため、台湾各地の施設と協力して犬たちが思い切り走り回れるスペースを得られるよう手配するアイデアです。動物版のフードバンク「寵物食物銀行」は協会が寄付で購入した良質のエサを各地の飼育施設に提供するもので、これにより十分な人数のスタッフを確保する資金的余裕が施設に生まれ、動物たちが十分なケアを受けられることにつながります。
台北市の野良犬、野良猫問題は以前に比べ改善したものの、それでもまだ小額の寄付や馴染みの保護施設への支援、協会への協力など、動物好きな市民に積極的に協会のプロジェクトに関わってもらう必要があると黄さんは言います。また学校や団体ぐるみで新北市にある八里収容所を訪問して動物たちに触れ合ってほしいと語っています。
黄さんは「お互いに少しずつ支援の手を差し伸べれば、動物たちが今よりも良いケアを受けることができる」と訴えます。協会は今後も捨てられた動物たちの問題解決に対し、温かい気持ちで真摯に取り組み、「命を大切にする」という大切な価値観を日常生活の中に浸透させていく考えです。
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