発表日:2017-12-18
3049
先住民の郷土料理
大自然と大らかさを味わう
文 _ 鍾文萍 写真 _ 楊智仁
▲哈喜拉Hasila Food原住民餐庁の店内にはシンプルで居心地の良い空間が広がっています。週末の夜にはよく先住民の歌手がライブを行っています。(写真╱楊智仁)
台湾に移り住んだ外国人「新移民」の郷土料理と異なり、都市の先住民グルメのほとんどは故郷の集落から持ち込んだ食材、調味料を使っています。先住民料理のレストラン「哈喜拉‧Hasila Food原住民餐庁」のオーナーのサビさんは「山菜、イノシシの肉、香辛料の馬告(クベバ=ヒッチョウカの実)などは平地の食材で代替できません。集落の郷土料理の味を完全に再現するためには、食材選びで手間を惜しまないことです」と話します。
集落の食と雰囲気を再現
「哈喜拉‧Hasila Food原住民餐庁」は林森北路と中山北路の間の路地裏に段にあります。8年前に開店し、お酒も販売するにぎやかな居酒屋スタイルのお店です。メニューには山奥に生息する野生の鳥や動物、植物の名前がずらりと並び、ここでの食事はまるで野生食材の料理ショーを見ているのかようです。ビンロウ(檳榔)の花を湯がいて冷やし、ホワイトドレッシングを添えたサラダは、ほのかなミルクの香りとビンロウの花のシャキシャキ感と甘さが相まって、見た目にもおいしい料理です。イノシシの皮を店特製のタレとニンニクで混ぜ合わせた「涼拌山猪皮」は、一般の黒白切(豚モツなどの煮込みのぶつ切り)よりも厚みがあって、もっちりとしています。数量限定の「部落烤魚」(先住民の里の焼き魚)に使用している魚は山間の川に生息するティラピアで、ワタを除いてニンニク、バジルを詰め込み、塩焼きにしています。魚の生臭さが全くなく、驚きのみずみずしさとうまみが口に広がります。
ほかにも「部落椒麻鶏」(先住民の里の薄切り鶏肉炒め)、「烤香魚」(焼きアユ)、「鉄板山猪肉」(イノシシ肉の鉄板焼き)などもボリューム満点でお薦めです。にぎやかで楽しい雰囲気での食事がお好きなら、週末の休みにこのお店へ足を運んでみてください。夜には先住民歌手やバンドの生演奏が聞けますので、おいしい料理とドリンクを味わいながら音楽に合わせて踊ったり歌ったりすることもできます。先住民料理レストランならではの豪快で、気ままな雰囲気を満喫しながら、素敵な夜を過ごすのも乙なものではないでしょうか。
哈喜拉Hasila Food原住民餐庁
中山区中山北路二段77巷19号
(02)2563-4992
17:00~02:00
▲哈喜拉Hasila Food原住民餐庁のビンロウの花のサラダ「檳榔花沙拉」
▲哈喜拉Hasila Food原住民餐庁の「部落椒麻鶏」
関連写真
人気の記事
TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10
台湾とフィリピンをより近く マニラ経済文化弁事処 アンヘリト‧バナヨ代表 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
Beyond Taipei 台北から台湾を見渡す 日台交流協会台北事務所 沼田幹夫代表 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
「拿鞘Nature」の山が育てた夢 若い世代と先住民文化つなぐ (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
生活の味わいと姿を伝える 台湾らしさ満開の「花布」 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)
受け継いだ音楽のDNA 魂込めるバイオリン作りの道 (TAIPEI Quarterly 2017 冬季号 Vol.10)

















