発表日:2019-06-09
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ミシュランガイドで台北グルメの今を知る
街角のグルメを堪能する
文=@hungryintaipei
編集=下山敬之
写真=JoanH.、L'ATELIERdeJoëlRobuchonàTaipei、ChouChou、肉割烹ゆう、欣葉台菜創始店、TaiwanScene、MaeMu
作者について
@hungryintaipeiは別名をJoanH.と言い、ロサンゼルス出身で現在は台北を拠点に活動しているグルメブロガーです。2005年から「AHungryGirl'sGuidetoTaipei(腹ペコ女子の台北ガイド)」というブログを開始し、台北にある様々なレストランや屋台、カフェなどの魅力を紹介しています。
▲【祥雲龍吟】(しょううんりゅうぎん)
ミシュランと言えば白いテーブルクロスに置かれた繊細で高級なフランス料理の印象が強いですが、そんな中で「台北ミシュランガイド第二版」では牛肉麺や餃子、滷味(ルーウェイ)という各種の煮込み料理、蔥油餅(ネギ入りちぢみ)、北京ダック、かき氷、臭豆腐などが掲載され、結果は58種類中50以上が屋台料理でした。今年は台北だけで31個の星を獲得し、前年から比べると星は7個増えました。ミシュランは一つから三つの星の数でレストランが評価され、その結果によって新しい観光スポットが誕生します。昨年一つ星を獲得し、今年二つ星に昇格した「RAW」と「Taïrroir 態芮」という2軒のお店は台湾人シェフが調理を取り仕切っています。「祥雲龍吟(Shoun RyuGin)」、「請客楼(The Guest House)」、は昨年同様二つ星を維持し、「鮨天本」は今年始めて二つ星を獲得しました。▲Chou Chou
台北グルメのレベルも上がっていて、フランチャイズレストランや高級レストランがオープンし、それに伴い著名なシェフも雨後のたけのように次々と排出されています。最近ではカジュアルな格好で楽しめるお店も増え、その種類も和牛の焼き肉やベジタリアンフードなど多岐に渡ります。代表的なレストランでは「Logy」と「Impromptuby Paul Lee」が一つ星を獲得しています。「Logy」は日本人シェフの田原諒悟さんがオープンしたお店で、田原シェフは東京ミシュランで二つ星を獲得したFlorilège(フロリレージュ)のシェフをしていました。また、アメリカ育ちの台湾人シェフPaul Lee(李皞)さんは各国の名店で料理の技術を学び台北でお店を開店しました。この二名は去年最も台北グルメ業界で注目されたシェフです。▲【福州世祖胡椒餅】(フージョウシーヅューフージャオビン)
台北にはデザートやモダンなメニューを提供するミシュラン掲載店が9軒あり、ここではそれらのお店を紹介していくので、ぜひチェックして下さい。
◎ミシュラン獲得レストラン
【祥雲龍吟】(しょううんりゅうぎん)
祥雲龍吟はモダンな懐石料理で2年連続の二つ星獲得を果たしたお店です。料理に使う食材は主に台湾各地から厳選して取り寄せたものばかりで、料理長を務める日本人の稗田良平さんは長年台湾の各地を旅行して食材を探しました。その旅は金門(ジンメン)から屏東(ピンドン)といった各地の魚市場と農場を巡るに至り、メニューにも食材の産地がわかるマップをつけるほどのこだわりを見せています。他にもメニューにはお客さんが来店する日にちが記載することで、お客さんに特別感を与えています。また、稗田さんの料理に対するこだわりは提供される一品一品に現れていて、ローズマリーを使った焼きイカ、表面がパリパリになるまで焼いた香り高いウナギ、アゴナシという魚の身とコシヒカリを混ぜたご飯など、どの料理も食材の風味が最大限引き出されるよう工夫がされています。
台北市中山区楽群三路301号5階
18:00—21:30︱月曜定休(現地状況によります。)
02-8501-5808
【Impromptu by Paul Lee】
このお店が好まれる理由は、食材がどのような料理になるのか予想がつかないからです。代表的な料理には大根の酢漬け、アヒルの肉の燻製、馬祖(マーズー)産の牡蠣にタピオカの漬物添えたものがあります。他にもうずらの肉にチミチュリというアルゼンチンのソースをかけた料理は、香辛料やにんにくの風味とさっぱりとした酸味が魅力的です。このようにフランス料理とカリフォルニア料理、台湾料理を融合させた料理で人々を驚かせています。私はPaul Leeと同じアメリカのカリフォルニアで育ったので、Impromptuのメニューは家庭料理のような親しみを感じます。特にカニとタコを使ったアミューズブーシュやフォアグラムース、ブレッドプディングなどは正にカリフォルニアを感じさせる料理です。外国の要素を取り入れた斬新な料理は台北に新たなジャンルを運んできたと言えます。
台北市中山区中山北路二段39巷3号地下1階
17:30—22:00︱月曜定休
02-2521-2518
【L’ATELIER de Joël Robuchon à Taipei】(ジョエルロブション台北)
2009年に台北で初めてミシュラン獲得シェフが開いたお店がジョエルロブション台北で、同時期にオープンしたお店の中では特に優れたお店として知られています。現在はOliver Jean (オリバージーン)さんという同じくミシュラン獲得シェフが調理を担当しています。ジャンさんは働き始めて5年になり、カウンター席に座ると会話することもできます。お店の看板メニューにはキャビア、タラバガニ、ブロッコリーのバター炒めが添えられたロブスターロールのといった豪華なメニューが並んでいます。他にも数週間ごとにメニューが変わるビジネスランチなども提供しています。特におすすめなのは一品ごとのボリュームが少ない代わりに10品目前後の料理が出てくるデグステーションというコースです。少ない量でたくさんの種類を食べたい場合にはこちらを試してみて下さい。
台北市信義区松仁路28号5階
11:30—14:30; 18:00—22:00
02-8729-2628
◎ミシュランプレート
【Chou Chou】
このお店ではオニオングラタンスープのフレンチ仕立て、鴨肉のコンフィ、スフレといった料理を提供していて、フレンチとビールの相性は最高です。ランチの価格はNT$1,000以下という、お手頃な値段となっています。台北では数少ないクラシックなフランス料理を提供するレストランで、好みに合わせて3種類のコース料理から選ぶことができます。お店は台北で数多くのお店をオープンさせてきた林明健さんがチームメンバーと一緒に設立しました。ミシュランの一つ星を獲得しているLongtail(ロングテイル)やChou Chou、他のお店も同様に食べ物や飲み物の相性を重視しているそうです。また、事前に予約をするとローストチキンの丸焼きとトリュフバターが食べれるので、チャンスがあればぜひ挑戦してみて下さい。
大安区忠孝東路四段170巷6弄22号
11:30—14:30;18:00—22:00︱火曜定休
02-2773-1819
【肉割烹ゆう】
このお店では和牛のおまかせコースと言ってもいいほど和牛料理を堪能することができ、さらにカウンター席に座ることでシェフが腕を振るう様子も間近で見られます。コース料理はその日の食材によって9から13品出てきますが、和牛は産地によってカットの仕方が異なります。私が一番好きなメニューは厚みのある和牛龍田サンドイッチで、入れるとすぐに溶けてしまう牛肉とサクサクとしたトーストが特徴です。他にも生牛肉とウニの手巻き寿司はこれまで食べてきたどのトロにも勝ると言っても過言ではありません。今まで和牛の焼肉としゃぶしゃぶは食べたことがありますが、このお店のように様々な食べ方で和牛を食べたのは初めての経験です
台北市大安区忠孝東路4段216巷33弄15号
12:00—14:00;18:00—21:30︱日曜定休
02-2711-2080
【欣葉台菜創始店】(シンイェタイツァイチュアンシーディエン)
欣葉は1977年にオープンしてから本格的な台湾の家庭料理を提供し続けているお店で、私の愛情が年々増しているお店でもあります。その理由には地元の人、外国人旅行客を問わず、誰でもお気に入りの料理が見つかるほどメニューが豊富な点があげられます。現在では数多くのチェーン展開もしていて、その内の一軒は台北101の中にも入っています。以前は台湾料理のお店がたくさんありましたが、欣葉は40年ほど前に初めて出来た高級な部類に入るお店です。食事環境も素晴らしく、他のお店と違いゆったりと食事を楽しめます私が好きな料理には芋粥、豚の腎臓の胡麻油炒め、渡り蟹のおこわなどがあり、軽食の「潤餅(ルンビン)」や春巻き、台湾式ハンバーガーの「刈包(グゥアバオ)」、チャーシューまんなどがあります。基本的にこのお店は大人数で複数の料理をシェアするのがベストです。
台北市中山区双城街34-1号
11:00—00:00
02-2596-3255
◎ビブグルマン
【福州世祖胡椒餅】(フージョウシーヅューフージャオビン)
饒河街夜市(ラォホージェイェシ―)の入り口はいくつかありますが、お寺近くの入口から入る場合は入り口で写真を撮った後にこのお店に向かいましょう。入り口から1番最初に見える屋台がこのお店で、長蛇の列が出来ています。実際に生地を作っている様子が見れることも人気の理由の一つです。胡椒餅は豚のひき肉とみじん切りにしたネギを生地で包み、熱々の窯で焼いて作ります。高温で熱した生地はパイのようにパリパリとした食感があり、中は肉汁が滴るほど柔らかくなったお肉がぎっしりと詰まっています。名前の由来でもある黑胡椒の風味が丁度いいスパイスになっている一品です。他の夜市では水煎包や餃子などはありますが、胡椒餅はあまり多くないので、珍しさもあって特に美味しく感じるでしょう。
台北市松山区饒河街249号
15:30—00:00
0958-126-223
【藍家刈包】(モンジャーグァバオ)
刈包(グァバオ)は台湾式ハンバーガーと呼ばれ、パン生地でお肉や漬物を挟んだ料理です。多くのお店で様々な種類の刈包が販売されていますが、このお店が特に人気なのはフワフワの生地の中に入った酸菜という野菜の漬物と砂糖と粉末にしたピーナッツの相性が抜群に良いためです。生地は蒸籠で作られるため、パンというよりも肉まんやまんじゅうに近いものがあります。実際に長崎では「角煮まんじゅう」という名前で似た料理が販売されています。このお店ではテイクアウトも可能ですが、おすすめは店内で四神スープと一緒に食べることです。もしくはお店の向かいにある陳三鼎黒糖青蛙鮮奶創始店(チェンサンディンヘイタンチンワーシェンナイチュアンシーディエン)のタピオカミルクティーを一緒に購入し、熱々の内に食べるのもおすすめです。
台北市中正区羅斯福路三段316巷8弄3号
11:00—00:00︱月曜定休
02-2368-2060
【御品元冰火湯圓】(ユーピンユエンビンフオタンユエン)
数か月前にインスタグラムでかき氷の上に乗った白玉の写真を見てからずっと興味があり、ついに通化街(トンホァジエ)夜市(臨江街(リンジャンジエ)観光夜市)であまり目立たない外観のこのお店を見つけました。湯圓はもち米で作った白玉にピーナッツやごまで作った餡が入っている食べ物です。コンセプトはその湯圓とかき氷という台湾の一般的なデザートを組み合わせただけの単純なものでしたが、その美味しさに私は虜になりました。かき氷の上に湯圓が6個乗っていて、キンモクセイのシロップがかかっています。甘さと香りが特徴的で、冬になるとおしるこのように白玉が甘酒に入った湯圓が人気になります。他のかき氷店とは違い果物や、煉乳、タピオカなどは使わず、熱々の湯圓を組み合わせることで人気店になりました。今回は初めて入選ビブグルマンです。
台北市大安区通化街39巷50弄31号
月曜—金曜18:00—00:00; 土日17:30—00:00
0955-861-816
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