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伝統、輸入、手作りおもちゃに学ぶ台湾の伝統文化 (TAIPEI Quarterly 2020 夏季号 Vol.20)

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発表日:2020-06-12

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TAIPEI #20 (2020 夏季号)

伝統、輸入、手作りおもちゃに学ぶ台湾の伝統文化

文/ Jenna Lynn Cody 
編集/下山敬之 
翻訳/Keenan Thompson
写真/ Yenyi Lin、Taiwan Scene


台湾の週末の楽しみ方といえば、伝統建築の残る「老街(ラオジェ)」という旧市街を散策することです。台北で最も人気の老街は台湾の伝統的な製品を販売するお店や屋台が立ち並ぶ「迪化街( ディーホァージェ)」 と「華西街( ホァシージェ)」 になります。ここは昔懐かしい台所用品や木製のマッサージ器具、伝統的な香油やオイル、お菓子などが売られている地元の人にとっては懐かしい、観光客にとっては台湾の文化史に触れられる重要な場所です。また、これらのお店の近くには日本統治時代から続く台湾の伝統的なおもちゃのお店があります。_YY39516-Edited - 複製
(写真/Taiwan Scene)

現代はカラフルに塗装された近代的なおもちゃが数多く輸入されている他、テレビゲームが主流なので、老街にある伝統的なおもちゃは今の子どもたちには魅力的に映らないかもしれません。ただ、それらのおもちゃの中には植民地時代に日本から伝来した「けん玉」や中国から伝来した中国式こまの「ディアボロ」、1920年代のアメリカが起源と言われ、アジア系移民のハワイアンを経由して台湾に伝来したと考えられているカードゲームの「ポッグ」、台湾の農耕民族時代に手に入った簡単な材料で作れるおもちゃなど、台湾の歴史を語る上で欠かせないものばかりです。

台湾独自の文化は隣国や世界各地のアジアンコミュニティとの文化的なつながりを経て形成されましたが、今回はその中で生まれた伝統的なおもちゃに注目をしてみましょう。_YY39370-Edited▲台湾の伝統的なおもちゃの多くは生活の中にある身近な材料で作られています。


竹製ゴム鉄砲 ( 竹槍: ジューチァン)
お店ではあまり売られていませんが、簡単に作れるので今の若者たちにも人気です。輪ゴムと割りばしで作れる上に指を使ったゴム鉄砲のように指に負担もかかりません。器用な子供になると単発式のものだけでなく、複雑なボーガンタイプの銃まで作ります。基本的な形は簡単で、銃身と銃口、持ち手、トリガーがあれば十分です。銃身は箸を2 〜 4 本使用して中央にスペースを設けます。数本の箸で持ち手を作り、小さい木片などで作ったトリガーを銃身に収め、銃口を取り付ければ完成です。_YY39395-Edited
竹馬 ( 踩高蹺: ツァイガオチャオ)
お店ではあまり見かけませんが、竹馬は台湾で長い間存在してきた伝統のあるおもちゃです。通常は木や竹でできており、子供用の短いものから、数メートルあるプロ専用のものがあります。現在使われている子供用の短く、太い竹馬はプラスチック製です。台湾では縁日に雑技団を招いて竹馬を使ったパフォーマンスを披露してもらうことが多いので、がであればとして活躍できるも他にも廟で祀られる主神を守る八家将や獅子舞の踊り手も竹馬を使う職業です。_YY39415-Edited
中国式こま/ ディアボロ ( 扯鈴: チャーリン)
中国から台湾へ伝来したおもちゃで、中国では少なくとも唐の時代から親しまれていました。現在はプラスチック製でカラフルなものが一般的ですが、伝統的なものは軸の両端に木製の円盤がついているので、回転に合わせて蝉の鳴き声に似た音(鳴き鈴)がします。そのため、「空竹」や「空鐘」といった別名があり、台湾では鈴を引くという意味で「扯鈴」と呼ばれます。現代式のディアボロは軸が短く、両端が砂時計のようなカップ状をしていて操作が簡単ですが、鳴き鈴は出なくなりました。_YY39425-Edited - 複製
毽子 ( ジェンズ)
これはバドミントンのシャトルのような羽根を地面に落とさないよう蹴り続ける遊びです。羽根の底部が平たく、現在はゴム製のものが使用されています。この遊びは古代中国から人気があり、漢の時代に始まった「蹴鞠(けまり)」との関係があると言われています。一人でも遊べますが、ネットを挟んで複数人で対戦する競技もあり、アジア全体では羽根よりもボールを使用する競技が流行っています。一般的には「セパタクロー」の名で親しまれていますが、韓国では「ジェジチャギ」、フィリピンでは「ラロンシパ」など国別の呼称があります。_YY39389-Edited_YY39446-Edited
竹セミ ( 竹蝉: ジューチャン)
竹蝉は台湾独自のおもちゃと言われていて、台湾の子どもたちの間では人気がありました。台湾の農村地域で比較的簡単に手に入る竹、木、紙、ひも、ロジンという天然樹脂で作ることができます。セミの部分は竹を短く切って端を紙で覆い、その先に持ち手につける紐を付けます。持ち手となる棒には紐をくくりつけるための溝を作り、そこにロジンをかけて乾燥させます。後は紐で竹のセミと棒を結びつけてセミを回転させれば、ロジンと紐の摩擦によってセミが鳴いているような音が発生するという原理です。_YY39482-Edited
竹とんぼ ( 竹蜻蜓: ジューチンティン)
伝統的なおもちゃの名称は動物や虫の名前から付けられることもあります。竹とんぼもその一つで、材料は竹のみです。竹や木製の軸にプロペラを取り付けるだけでよく、両手で挟んで手のひらを擦りあわせれば飛んでいきます。他に筒状の容器に入れ、紐を引いて飛ばすタイプもあり、これは4 世紀頃に晋王朝の哲学者・葛洪が残した文献にも記述があるので、中国が起源のおもちゃです。_YY39452

竹製ゴム鉄砲を作ろう:作り方解説

必要な物
⦿カッターナイフなどの刃物
⦿割りばし4、5膳(予備も兼ねて多めに)
⦿大量の輪ゴム材料-Edited
作り方
❶3本の箸を一列に並べ、真ん中の箸を他の2本から突き出すようにして輪ゴムで2箇所固定します。step1-Edited
❷新たに1本の箸を半分に切って、その2本を輪ゴムで固定し左右に広げます。それを❶で作った銃身の隙間に固定します。ここがグリップになるので手の大きさに合わせて角度を調整してください。step2-Editedstep2-2-Edited
❸また新しい箸を3分の1程度の長さにカットして、銃身にあるグリップの前方に置き、トリガーとして引ける程度で軽めに固定します。step4-Edited
❹もう一つかなり短めにカットした箸を銃の先端部分の下側に固定します。step3-Editedstep3-2-Edited
❺❶と❹で作った銃口の隙間に輪ゴムを掛け、その先をトリガーに引っ掛けます。step 5-Edited
❻あとはトリガーを引けば輪ゴムが飛んでいきます。step6完成-Edited

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