発表日:2020-12-16
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TAIPEI #22 (2020 冬季号)
台北に根付くフェアトレード 文化と代表的なお店
文 / Seb Morgan 編集 / 下山敬之 写真 / Samil Kuo、Wahyu Setiawan
これからの世界において倫理意識を持った買い物習慣は不可欠と言えます。ファストファッショ ンにおける公害問題への意識が高まっているように、消費者もまた処分品を避け、さらに動物テストを行わず環境と生産者に優しい製品を求めるようになっています。
フェアトレードに対する意識が高い人は、ぜひ台北のフェアトレード認定されたお店で買い物をしてみてください。
▲フェアトレード認定された製品の購入は、生産者たちの労働災害の防止や適正な賃金の保証につながっています。(写真 /Wahyu Setiawan)
フェアトレードの重要性
今年は新型コロナウィルスの蔓延もあり世界経済にとっては良い年とはいえませんでした。台湾は幸いにも感染拡大による最悪の自体を免れましたが、 世界中のあらゆる産業は大不況の真っ只中にあります。特に南半球に偏在する発展途上国では、農民と工場労働者が売上と輸出の低迷、さらには劣悪な労働条件と不十分な医療制度など深刻な事態となっています。
そのため、地方生産者に対する労働災害の防止や適正な賃金を保証する「フェアトレード」の重要性がこれまで以上に増しています。国際的には生活最低賃金の保証や地域社会への投資奨励によって地方生産者の生活水準が大幅に改善されていますし、最近では新型コロナウィルス流行の中で、地方生産者のニーズに応えるために数百万ユーロにもおよぶ基金が集められました。今回はこうしたフェアトレードを支援している台北のお店を3軒紹介していきます。
穆勒咖啡館 (ムーラーカーフェイグァン)
台北松山空港付近の大直(ダージュー)にある穆勒咖啡館は、コンクリートの壁にアップサイクルの家具、アート調に飾られた壁などエッジの利いた雰囲気を演出しているお店です。店主のアールティ・プリン氏は、コーヒー豆を仕入れる際に品質だけでなく生産者への還元も考慮しています。
▲穆勒咖啡館はフェアトレードラベル機構が認定した豆で淹れたコーヒーと、居心地のいい空間を提供しています。
「カフェを始めたとき、コーヒー生産者の生活の質を高められないかと考えました。」アールティ氏はフェアトレードラベル機構(Fairtrade Labeling Organization、FLO)の認証を受けた豆だけを購入する理由をこう述べています。FLOは作物が公正な価格で取引されるようサポートし、コーヒー農園のオーナーを市場価格の変動から保護します。これは、コロナ禍の世界において特に重要なことです。他にもFLOは児童労働の撤廃と女性労働者の保護にも取り組んでいます。
穆勒咖啡館ではインドネシア、エチオピア、ラテンアメリカ全域から様々な豆を仕入れていますが、まずはバリスタ・スペシャルを注文してみてください。アールティ氏の洗練された技術によって淹れられた最高の一杯を堪能できます。
▲穆勒咖啡館はフェアトレードラベル機構が認定した豆で淹れたコーヒーと、居心地のいい空間を提供しています。
穆勒咖啡館 (ムーラーカーフェイグァン)
中山区北安路 595 巷 33 号
13: 30 ~ 23:00 (水曜定休)
地球樹(ディーチョウシュー)
地球樹は東門(ドンメン)の永康街(ヨンカンジエ)近くにある手工芸品とフローイング系婦人服のお店です。店主のリディア・ワン氏はバックパッカーだった14年前にこの先進的なブティックの着想を得ました。「私の経験を共有し、台湾の消費者に世界中の文化を知ってほしいと思いました。」
▲地球樹では各種衣類やスカーフなどの手芸品といった 幅広い製品を取り扱うことで、美しいデザインとフェアトレードが両立できることを体現しています。
ここではコーヒーやチョコレートの他にも魅力的なウェアラブルなどを数々販売しています。リディア氏はフェアトレードが台湾に広まる前の2010年にお店を始め、日本のフェアトレード組織と共同でデザインを取得し、バングラデシュやインドなどの持続可能な生産を目指す作り手と協力関係を築いてきました。「日本のファッションは台湾でも人気ですが、当時はフェアトレードに関心を持つ人はそれほど多くありませんでした。」と当時を振り返ります。
人工の生地染料は業界最大の環境汚染の要因となっているため、地球樹では天然染料の衣類のみを販売しています。多くの商品はリサイクル生地製か100%オーガニックコットンで作られています。「私たちが販売する衣類は、全て環境への影響を最小限に留めるよう配慮されています。」
▲地球樹では各種衣類やスカーフなどの手芸品といった 幅広い製品を取り扱うことで、美しいデザインとフェアトレードが両立できることを体現しています。
地球樹(ディーチョウシュー)
大安区新生南路二段30巷35-1号
12:00 ~ 22:00
繭裹子(ジエングォズ)
繭裹子は2009年の設立以来、フェアトレード認定された生産者のみと提携をしてきたお店です。現在、台湾全体で9店舗ありますが、販売による収益の50%を原材料の提供地域に再投資しています。さらに国際的な環境組織である1%For The Planetにも加盟し、収益の一部を環境保護活動に寄付しています。
▲ 繭裹子はフェアトレード認定の商品を販売するだけで なく、ローカル文化と伝統を組み合わせた自社ブラン ド製品をデザインしています。
台北にある5店舗は、オリジナル商品やリサイクル生地を中心とした大型小売店です。創設者のリズ氏とヴィンカ氏はスタイルや原産国、持続可能性に非常にこだわっている他、伝統的でクリエイティブな工芸品や各地の文化を強調した独自のデザインも多数生み出しています。オシャレで魅力的な商品が多数あるフェアトレードのパイオニアと言えるお店です。
▲ 繭裹子はフェアトレード認定の商品を販売するだけで なく、ローカル文化と伝統を組み合わせた自社ブラン ド製品をデザインしています。
繭裹子(永康店)
大安区永康街 2 巷 3 号 1 階
12:30 ~ 21:30
繭裹子(家夥稲埕店)
大同区迪化街一段 195 号 1 階
10:00 ~ 19:30
繭裹子(輕衫稲埕店)
大同区迪化街一段 213 号 1 階
10:00 ~ 19:30
繭裹子(南西店)
中山区南京西路 14 号 4 階
11:00 ~ 22:00(日曜 - 木曜) 11:00 ~ 22:30(金曜 - 土曜)
繭裹子(華山店 - 期間限定)
中正区八德路一段 1 号 1 階
11:00 ~ 21:00
台北に根付くフェアトレード 文化と代表的なお店
文 / Seb Morgan 編集 / 下山敬之 写真 / Samil Kuo、Wahyu Setiawan
これからの世界において倫理意識を持った買い物習慣は不可欠と言えます。ファストファッショ ンにおける公害問題への意識が高まっているように、消費者もまた処分品を避け、さらに動物テストを行わず環境と生産者に優しい製品を求めるようになっています。
フェアトレードに対する意識が高い人は、ぜひ台北のフェアトレード認定されたお店で買い物をしてみてください。
フェアトレードの重要性
今年は新型コロナウィルスの蔓延もあり世界経済にとっては良い年とはいえませんでした。台湾は幸いにも感染拡大による最悪の自体を免れましたが、 世界中のあらゆる産業は大不況の真っ只中にあります。特に南半球に偏在する発展途上国では、農民と工場労働者が売上と輸出の低迷、さらには劣悪な労働条件と不十分な医療制度など深刻な事態となっています。
そのため、地方生産者に対する労働災害の防止や適正な賃金を保証する「フェアトレード」の重要性がこれまで以上に増しています。国際的には生活最低賃金の保証や地域社会への投資奨励によって地方生産者の生活水準が大幅に改善されていますし、最近では新型コロナウィルス流行の中で、地方生産者のニーズに応えるために数百万ユーロにもおよぶ基金が集められました。今回はこうしたフェアトレードを支援している台北のお店を3軒紹介していきます。
穆勒咖啡館 (ムーラーカーフェイグァン)
台北松山空港付近の大直(ダージュー)にある穆勒咖啡館は、コンクリートの壁にアップサイクルの家具、アート調に飾られた壁などエッジの利いた雰囲気を演出しているお店です。店主のアールティ・プリン氏は、コーヒー豆を仕入れる際に品質だけでなく生産者への還元も考慮しています。
「カフェを始めたとき、コーヒー生産者の生活の質を高められないかと考えました。」アールティ氏はフェアトレードラベル機構(Fairtrade Labeling Organization、FLO)の認証を受けた豆だけを購入する理由をこう述べています。FLOは作物が公正な価格で取引されるようサポートし、コーヒー農園のオーナーを市場価格の変動から保護します。これは、コロナ禍の世界において特に重要なことです。他にもFLOは児童労働の撤廃と女性労働者の保護にも取り組んでいます。
穆勒咖啡館ではインドネシア、エチオピア、ラテンアメリカ全域から様々な豆を仕入れていますが、まずはバリスタ・スペシャルを注文してみてください。アールティ氏の洗練された技術によって淹れられた最高の一杯を堪能できます。
穆勒咖啡館 (ムーラーカーフェイグァン)
中山区北安路 595 巷 33 号
13: 30 ~ 23:00 (水曜定休)
地球樹(ディーチョウシュー)
地球樹は東門(ドンメン)の永康街(ヨンカンジエ)近くにある手工芸品とフローイング系婦人服のお店です。店主のリディア・ワン氏はバックパッカーだった14年前にこの先進的なブティックの着想を得ました。「私の経験を共有し、台湾の消費者に世界中の文化を知ってほしいと思いました。」
ここではコーヒーやチョコレートの他にも魅力的なウェアラブルなどを数々販売しています。リディア氏はフェアトレードが台湾に広まる前の2010年にお店を始め、日本のフェアトレード組織と共同でデザインを取得し、バングラデシュやインドなどの持続可能な生産を目指す作り手と協力関係を築いてきました。「日本のファッションは台湾でも人気ですが、当時はフェアトレードに関心を持つ人はそれほど多くありませんでした。」と当時を振り返ります。
人工の生地染料は業界最大の環境汚染の要因となっているため、地球樹では天然染料の衣類のみを販売しています。多くの商品はリサイクル生地製か100%オーガニックコットンで作られています。「私たちが販売する衣類は、全て環境への影響を最小限に留めるよう配慮されています。」
地球樹(ディーチョウシュー)
大安区新生南路二段30巷35-1号
12:00 ~ 22:00
繭裹子(ジエングォズ)
繭裹子は2009年の設立以来、フェアトレード認定された生産者のみと提携をしてきたお店です。現在、台湾全体で9店舗ありますが、販売による収益の50%を原材料の提供地域に再投資しています。さらに国際的な環境組織である1%For The Planetにも加盟し、収益の一部を環境保護活動に寄付しています。
台北にある5店舗は、オリジナル商品やリサイクル生地を中心とした大型小売店です。創設者のリズ氏とヴィンカ氏はスタイルや原産国、持続可能性に非常にこだわっている他、伝統的でクリエイティブな工芸品や各地の文化を強調した独自のデザインも多数生み出しています。オシャレで魅力的な商品が多数あるフェアトレードのパイオニアと言えるお店です。
繭裹子(永康店)
大安区永康街 2 巷 3 号 1 階
12:30 ~ 21:30
繭裹子(家夥稲埕店)
大同区迪化街一段 195 号 1 階
10:00 ~ 19:30
繭裹子(輕衫稲埕店)
大同区迪化街一段 213 号 1 階
10:00 ~ 19:30
繭裹子(南西店)
中山区南京西路 14 号 4 階
11:00 ~ 22:00(日曜 - 木曜) 11:00 ~ 22:30(金曜 - 土曜)
繭裹子(華山店 - 期間限定)
中正区八德路一段 1 号 1 階
11:00 ~ 21:00
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