発表日:2017-03-27
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台北ユニバに向けリニューアル
中正高グラウンドが
世界水準のウォームアップ場に
文 _ 張煥鵬 写真 _ 台北市工務局
今年、台北市で開催されるユニバーシアードを控え、各競技施設の新設、既存施設のリニューアルなど準備が着々と進められており、台湾のハード面およびソフト面での能力の高さをうかがわせています。台北市にとって今大会は単なるスポーツイベントにとどまらず、都市を変革するための社会運動であり、首都としての輝きを取り戻すための重要な役割も担っています。
台北ユニバーシアードでは会場施設79カ所の使用が予定されていますが、全て国際大学スポーツ連盟(FISU)の規定、環境保護、省エネルギーの原則に基づいて建設が進められています。そのうち中正高級中学(高校)の陸上グラウンドを例に挙げると、ここには5カ月以上をかけて既存の施設に8レーンを備えた400メートルトラック、走り幅跳び、三段跳び用の助走路(双方向)と砂場、砲丸投げフィールド2面、ハンマー投げフィールド1面が設置されました。
細部まで手を抜かない厳格な仕事ぶり
昨年12月中旬、リニューアルされた中正高グラウンドが正式に公開され、その真新しく見違えた姿を目の当たりにした参加者は一同、目を丸くしました。同グラウンドは国際陸上競技連盟(IAAF)が認証する国際規格「CLASS-2」を取得していますが、台北市工務局衛生下水道工程処の程培嘉・総工程司(チーフエンジニア)は「CLASS-2の施設にCLASS-1レベルの施工法を採用した」と説明しており、さらに優秀な施工担当チームからトラックの表面に敷く合成ゴムに至るまで全て「メード・イン・タイワン(MIT)」が使用されました。

▲ 中正高グラウンドはリニューアル工事を終え、台北ユニバ開幕に向け準備万端です。(写真/台北市工務局)
同グラウンドの施工過程は非常に複雑です。トラックの場合、古い表面を剥がし、基礎となる地面を締固め度95%になるまで固めた上でアスファルト・コンクリートを敷設。さらに勾配の調整など多くのステップを経て最後に国際規格に準拠した合成ゴムを敷きます。そして上からレンガで圧力をかけ、平滑性と外観の美しさを実現するのです。その全ての工程で手抜きは許されません。
「もし地面の湿度が8%を超えれば作業は停止しなければなりません」と程さんが言うように、「400メートルトラックの長さに認められる誤差はわずか1万分の1」という厳格な国際規格を満たす陸上競技場とするため、施工チームは湿度のほか、勾配の完成度など、あらゆる細部に気を配る必要があります。さらにトラックの表面に使用する合成ゴムは、わざわざスイスにあるIAAFの認証実験室まで空輸し、国際規格審査に合格して初めて敷設作業に移ることができるのです。

▲ 中正高グラウンドの施工チームは細部まで手を抜かない仕事ぶりを発揮しました。(写真/台北市工務局)
英国の「ライン引き職人」が描く正確無比なレーン
青いトラックの上に一本、また一本とまっすぐに伸びるライン。それは英国のライン引き専門家、マシュー・コーエン氏が心血を注いで完成させた傑作です。程培嘉さんが「彼はこれまで国際レベルの競技場163カ所を手掛けた経験豊富なライン引き職人」と信頼するコーエン氏は、自らの手で調査、測量を行った後、中東オマーンから持ち込んだ専用の「ライン引きカー」で線をゆっくりと1本、1本描いていきました。さらに作業中は周囲で誰かがしゃべったり、ふざけたりすることを一切許さない厳格な仕事ぶりを発揮しました。

▲ 中正高グラウンドの国際認証取得のため、プロのライン引き職人が細心の注意を払いました。(写真/台北市工務局)
スタッフ一人一人が真剣な姿勢で作業に取り組んだ結果、中正高校の陸上グラウンドは国際認証取得に求められる高い水準を見事クリア。各国の代表選手に高規格かつ安全なウォーミングアップ場を提供できることとなりました。なお程さんによると、同グラウンドでは今年7月、第2期工事として選手用更衣室、シャワー室、トイレ、休憩室、メディカルルーム、セキュリティールームなどの整備を進める計画となっています。
また工務局は第3期工事として、台北ユニバーシアード終了後に台北市民と中正高校の教師や生徒による日常的な利用に適した改善を施すことを決めています。この国際規格を満たす世界レベルの陸上競技場は将来、台湾の体育教育、陸上選手のトレーニング、市民スポーツ、および国内の各種陸上競技大会のウォーミングアップ場として活用されることとなり、台北市は人もうらやむスポーツ都市へと変化を遂げることでしょう。
中正高グラウンドが
世界水準のウォームアップ場に
文 _ 張煥鵬 写真 _ 台北市工務局
今年、台北市で開催されるユニバーシアードを控え、各競技施設の新設、既存施設のリニューアルなど準備が着々と進められており、台湾のハード面およびソフト面での能力の高さをうかがわせています。台北市にとって今大会は単なるスポーツイベントにとどまらず、都市を変革するための社会運動であり、首都としての輝きを取り戻すための重要な役割も担っています。
台北ユニバーシアードでは会場施設79カ所の使用が予定されていますが、全て国際大学スポーツ連盟(FISU)の規定、環境保護、省エネルギーの原則に基づいて建設が進められています。そのうち中正高級中学(高校)の陸上グラウンドを例に挙げると、ここには5カ月以上をかけて既存の施設に8レーンを備えた400メートルトラック、走り幅跳び、三段跳び用の助走路(双方向)と砂場、砲丸投げフィールド2面、ハンマー投げフィールド1面が設置されました。
細部まで手を抜かない厳格な仕事ぶり
昨年12月中旬、リニューアルされた中正高グラウンドが正式に公開され、その真新しく見違えた姿を目の当たりにした参加者は一同、目を丸くしました。同グラウンドは国際陸上競技連盟(IAAF)が認証する国際規格「CLASS-2」を取得していますが、台北市工務局衛生下水道工程処の程培嘉・総工程司(チーフエンジニア)は「CLASS-2の施設にCLASS-1レベルの施工法を採用した」と説明しており、さらに優秀な施工担当チームからトラックの表面に敷く合成ゴムに至るまで全て「メード・イン・タイワン(MIT)」が使用されました。
▲ 中正高グラウンドはリニューアル工事を終え、台北ユニバ開幕に向け準備万端です。(写真/台北市工務局)
同グラウンドの施工過程は非常に複雑です。トラックの場合、古い表面を剥がし、基礎となる地面を締固め度95%になるまで固めた上でアスファルト・コンクリートを敷設。さらに勾配の調整など多くのステップを経て最後に国際規格に準拠した合成ゴムを敷きます。そして上からレンガで圧力をかけ、平滑性と外観の美しさを実現するのです。その全ての工程で手抜きは許されません。
「もし地面の湿度が8%を超えれば作業は停止しなければなりません」と程さんが言うように、「400メートルトラックの長さに認められる誤差はわずか1万分の1」という厳格な国際規格を満たす陸上競技場とするため、施工チームは湿度のほか、勾配の完成度など、あらゆる細部に気を配る必要があります。さらにトラックの表面に使用する合成ゴムは、わざわざスイスにあるIAAFの認証実験室まで空輸し、国際規格審査に合格して初めて敷設作業に移ることができるのです。
▲ 中正高グラウンドの施工チームは細部まで手を抜かない仕事ぶりを発揮しました。(写真/台北市工務局)
英国の「ライン引き職人」が描く正確無比なレーン
青いトラックの上に一本、また一本とまっすぐに伸びるライン。それは英国のライン引き専門家、マシュー・コーエン氏が心血を注いで完成させた傑作です。程培嘉さんが「彼はこれまで国際レベルの競技場163カ所を手掛けた経験豊富なライン引き職人」と信頼するコーエン氏は、自らの手で調査、測量を行った後、中東オマーンから持ち込んだ専用の「ライン引きカー」で線をゆっくりと1本、1本描いていきました。さらに作業中は周囲で誰かがしゃべったり、ふざけたりすることを一切許さない厳格な仕事ぶりを発揮しました。
▲ 中正高グラウンドの国際認証取得のため、プロのライン引き職人が細心の注意を払いました。(写真/台北市工務局)
スタッフ一人一人が真剣な姿勢で作業に取り組んだ結果、中正高校の陸上グラウンドは国際認証取得に求められる高い水準を見事クリア。各国の代表選手に高規格かつ安全なウォーミングアップ場を提供できることとなりました。なお程さんによると、同グラウンドでは今年7月、第2期工事として選手用更衣室、シャワー室、トイレ、休憩室、メディカルルーム、セキュリティールームなどの整備を進める計画となっています。
また工務局は第3期工事として、台北ユニバーシアード終了後に台北市民と中正高校の教師や生徒による日常的な利用に適した改善を施すことを決めています。この国際規格を満たす世界レベルの陸上競技場は将来、台湾の体育教育、陸上選手のトレーニング、市民スポーツ、および国内の各種陸上競技大会のウォーミングアップ場として活用されることとなり、台北市は人もうらやむスポーツ都市へと変化を遂げることでしょう。
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