発表日:2017-03-22
2085
台北北部で森を歩き 星空を眺める
コンクリートジャングルの桃源郷
文 _ 蒙金蘭
写真 _ 施純泰、呉金石
自然が大好きなあなた、遠くまで出掛けなくても大丈夫。台北市内でも静けさ漂うグリーン建築を訪れたり、ファーマーズマーケットで安心の旬の食材を買ったり、簡単にアクセスできる山歩道で夕日が沈むのを待ち、静かに夜景を鑑賞したりすることができます。台北のグリーン生活はいつもそばにあります。外に出るだけで、全ての美しいものを探索することができます。

▲
ダイヤモンド級グリーン
建築の北投図書館

▲ 花博ファーマーズマーケットでは生産者と直接触れ合うことができます。(写真/施純泰
北投公園に足を運ぶと、緑いっぱいの空間に小川のせせらぎ、露天温泉、温泉博物館などが広がり、今なお残る日本統治時代の古い石橋や、ほのかに漂う硫黄の香りはまるで100 年前の温泉郷にタイムスリップしたかのような気分になります。新旧の要素を融合して2006 年に完成した北投図書館は、昔からそこにあったかのように周囲の景観と見事に調和していて、全く違和感を感じません。北投図書館は建材、構造、間取りなど設計の段階から環境に配慮しました。屋根の太陽光パネル、採光を確保するため多用したガラス、雨水の回収・再利用システム、屋上の芝生など、随所で自然の力を借りてエネルギーの無駄を抑え、環境への負荷を低減しようとしています。このため、同図書館は台湾初のダイヤモンド級グリーン建築に認定され、米国のサイトの「世界で最も美しい公立図書館ベスト25」にも選ばれました。
安心食材の花博農民市集
食の安全に関心が高く、最も安心できる食材を生産者から直接買いたいなら、土日に台北花博農民市集(台北エクスポ・ファーマーズマーケット)へお宝探しに行くといいでしょう。
MRT 円山駅隣の花博公園は、休日には市民と台湾全土の農家が直接触れ合う場となります。ここではすべて各県市の農会(農協)推薦の農家がブースを出し、販売される商品は安全・無害な方法で栽培されているほか、生産から販売までの記録(トレーサビリティ)と検査記録が完備されているため、安心して口にすることができます。

▲ 夏には内双渓ネイチャーセンターでカブトムシに出会えます。(写真/施純泰)
彰化のコーヒー生産・販売部会の張水勝さんは、八卦山で育てたコーヒー豆を並べ、「私たちのコーヒーは優しくマイルドな味で、1口飲むと甘さの余韻が長く口に残ります」と、地場コーヒーの香りとコクを市民に紹介しています。張さんによると、彼らのコーヒーは3 年連続米国のカッピング審査を受けており、満点クラスの逸品だそうです。
このほか、ファーマーズマーケットでは時節に合わせ、収穫最盛期を迎えた旬の青果のPR を行っています。社頭のグアバ、苗栗の高接ぎナシ、台南マンゴーなど、どれも夏の最高の美味です。台北花博農民市集に足を運ぶと、台湾は農産物が豊富な「宝島」だとより実感できるでしょう。
最高の生態講座「内双渓ネイチャーセンター」
內双渓自然中心(内双渓ネイチャーセンター)は北は陽明山国家公園に、東は万里、汐止に隣接し、南の大崙頭山、大崙尾山を越えると内湖があります。敷地104 ヘクタールもの園区はなんと熱帯、亜熱帯、温帯それぞれの広葉樹林を有し、動植物や地質など各種資源が豊かな台北市近郊の貴重な森林緑地です。園区には大きく分けて森林教室、地質教室、薬用植物園、碧渓自然歩道、大崙頭山歩道群があり、以前あった渓山苗圃は今では教育センターとなっています。

▲ 北投図書館は台湾初のダイヤモンド級グリーン建築で、周囲の環境に違和感なく溶け込んでいます。(写真/施純泰)
台北市工務局大地工程処によると、現在同センターの一部を改修していますが、薬用植物園への一般参加は可能で、環境教育ツアーを予約してハナウリクサ、ペンタス、ハッカ、ステビオシドといった夏の植物の多様な姿を深く観察したり、ラトウチガエル、キリギリス、ヤマムスメが奏でる森のオーケストラに耳を傾けることもできます。
剣潭山登山歩道
台北の夜景をこの胸に
剣潭山登山歩道の飛行機鑑賞スポット「老地方観機平台」の左手にはかつて世界一の高さを誇った台北101 ビル、右手にはかつて台北一の高さを誇った新光大楼ビル、正面には松山空港に離着陸する飛行機が見られ、心から台北は美しい街だと感動することでしょう。

▲ 剣潭山登山歩道は「ライト級」歩道で、親子で散歩するのにピッタリです。(写真/施純泰)
剣潭山歩道は「ライト級」の歩道で、最も高い場所で海抜わずか153 メートルです。歩道の途中に多くの景色を眺めるスポットがあり、「八美」(第八の美)と呼ばれる「老地方」以外に「七美」(第七の美)では淡水地区の夕日を鑑賞できます。まだ近くにいるなら夕日が沈んでから「老地方」まで戻って夜景が現れるのを待ち、街に輝く無数の明かりを目に焼き付けるのもいいでしょう。

▲(写真/呉金石)
おいしい地元の食材:拾米TO GO
「拾米TO GO」は「北投拾米屋」、「55 街精釀啤酒」、「上清料理」の3ブランドが共同で立ち上げたダイニングバーで、安心の食材をさまざまなナチュラルフードにアレンジして、丁寧に焙煎したコーヒー、海外、台湾地元のナチュラルフードや手作りスイーツなどを提供しています。
同店の看板シェフである蘇怡帆さんは、店で提供しているものは全て手作りの精神に基づいて作られており、環境に配慮した方法で生産された食材を使用していると説明しました。例えば、手作りスイーツで使用している卵は太陽のもとで自由に育てた農家こだわりの放し飼いの鶏の卵を使用。カレーの香料は自ら研磨、調合して作るなど、「おいしさ」と「土地に対する思いやり」を料理に込めて、お客さんに台湾地元食のおいしさを届けています。
www.facebook.com/shemetogo
泉源路12 号
(02)2892-6040
北投図書館:MRT 新北投駅から徒歩6 分。
花博農民市集:MRT 円山駅1 番出口から徒歩1 分。
内双渓ネイチャーセンター: MRT 剣潭駅で小18 系統バスに乗り換え碧渓橋で下車。橋をわたり徒歩約20 分。
剣潭山登山歩道: MRT 剣潭駅から中山北路沿いに円山方向へ約500 メートル歩いて剣潭バス停へ。登山口はバス停付近にあります。
コンクリートジャングルの桃源郷
文 _ 蒙金蘭
写真 _ 施純泰、呉金石
自然が大好きなあなた、遠くまで出掛けなくても大丈夫。台北市内でも静けさ漂うグリーン建築を訪れたり、ファーマーズマーケットで安心の旬の食材を買ったり、簡単にアクセスできる山歩道で夕日が沈むのを待ち、静かに夜景を鑑賞したりすることができます。台北のグリーン生活はいつもそばにあります。外に出るだけで、全ての美しいものを探索することができます。
▲
ダイヤモンド級グリーン
建築の北投図書館
▲ 花博ファーマーズマーケットでは生産者と直接触れ合うことができます。(写真/施純泰
北投公園に足を運ぶと、緑いっぱいの空間に小川のせせらぎ、露天温泉、温泉博物館などが広がり、今なお残る日本統治時代の古い石橋や、ほのかに漂う硫黄の香りはまるで100 年前の温泉郷にタイムスリップしたかのような気分になります。新旧の要素を融合して2006 年に完成した北投図書館は、昔からそこにあったかのように周囲の景観と見事に調和していて、全く違和感を感じません。北投図書館は建材、構造、間取りなど設計の段階から環境に配慮しました。屋根の太陽光パネル、採光を確保するため多用したガラス、雨水の回収・再利用システム、屋上の芝生など、随所で自然の力を借りてエネルギーの無駄を抑え、環境への負荷を低減しようとしています。このため、同図書館は台湾初のダイヤモンド級グリーン建築に認定され、米国のサイトの「世界で最も美しい公立図書館ベスト25」にも選ばれました。
安心食材の花博農民市集
食の安全に関心が高く、最も安心できる食材を生産者から直接買いたいなら、土日に台北花博農民市集(台北エクスポ・ファーマーズマーケット)へお宝探しに行くといいでしょう。
MRT 円山駅隣の花博公園は、休日には市民と台湾全土の農家が直接触れ合う場となります。ここではすべて各県市の農会(農協)推薦の農家がブースを出し、販売される商品は安全・無害な方法で栽培されているほか、生産から販売までの記録(トレーサビリティ)と検査記録が完備されているため、安心して口にすることができます。
▲ 夏には内双渓ネイチャーセンターでカブトムシに出会えます。(写真/施純泰)
彰化のコーヒー生産・販売部会の張水勝さんは、八卦山で育てたコーヒー豆を並べ、「私たちのコーヒーは優しくマイルドな味で、1口飲むと甘さの余韻が長く口に残ります」と、地場コーヒーの香りとコクを市民に紹介しています。張さんによると、彼らのコーヒーは3 年連続米国のカッピング審査を受けており、満点クラスの逸品だそうです。
このほか、ファーマーズマーケットでは時節に合わせ、収穫最盛期を迎えた旬の青果のPR を行っています。社頭のグアバ、苗栗の高接ぎナシ、台南マンゴーなど、どれも夏の最高の美味です。台北花博農民市集に足を運ぶと、台湾は農産物が豊富な「宝島」だとより実感できるでしょう。
最高の生態講座「内双渓ネイチャーセンター」
內双渓自然中心(内双渓ネイチャーセンター)は北は陽明山国家公園に、東は万里、汐止に隣接し、南の大崙頭山、大崙尾山を越えると内湖があります。敷地104 ヘクタールもの園区はなんと熱帯、亜熱帯、温帯それぞれの広葉樹林を有し、動植物や地質など各種資源が豊かな台北市近郊の貴重な森林緑地です。園区には大きく分けて森林教室、地質教室、薬用植物園、碧渓自然歩道、大崙頭山歩道群があり、以前あった渓山苗圃は今では教育センターとなっています。
▲ 北投図書館は台湾初のダイヤモンド級グリーン建築で、周囲の環境に違和感なく溶け込んでいます。(写真/施純泰)
台北市工務局大地工程処によると、現在同センターの一部を改修していますが、薬用植物園への一般参加は可能で、環境教育ツアーを予約してハナウリクサ、ペンタス、ハッカ、ステビオシドといった夏の植物の多様な姿を深く観察したり、ラトウチガエル、キリギリス、ヤマムスメが奏でる森のオーケストラに耳を傾けることもできます。
剣潭山登山歩道
台北の夜景をこの胸に
剣潭山登山歩道の飛行機鑑賞スポット「老地方観機平台」の左手にはかつて世界一の高さを誇った台北101 ビル、右手にはかつて台北一の高さを誇った新光大楼ビル、正面には松山空港に離着陸する飛行機が見られ、心から台北は美しい街だと感動することでしょう。
▲ 剣潭山登山歩道は「ライト級」歩道で、親子で散歩するのにピッタリです。(写真/施純泰)
剣潭山歩道は「ライト級」の歩道で、最も高い場所で海抜わずか153 メートルです。歩道の途中に多くの景色を眺めるスポットがあり、「八美」(第八の美)と呼ばれる「老地方」以外に「七美」(第七の美)では淡水地区の夕日を鑑賞できます。まだ近くにいるなら夕日が沈んでから「老地方」まで戻って夜景が現れるのを待ち、街に輝く無数の明かりを目に焼き付けるのもいいでしょう。
▲(写真/呉金石)
おいしい地元の食材:拾米TO GO
「拾米TO GO」は「北投拾米屋」、「55 街精釀啤酒」、「上清料理」の3ブランドが共同で立ち上げたダイニングバーで、安心の食材をさまざまなナチュラルフードにアレンジして、丁寧に焙煎したコーヒー、海外、台湾地元のナチュラルフードや手作りスイーツなどを提供しています。
同店の看板シェフである蘇怡帆さんは、店で提供しているものは全て手作りの精神に基づいて作られており、環境に配慮した方法で生産された食材を使用していると説明しました。例えば、手作りスイーツで使用している卵は太陽のもとで自由に育てた農家こだわりの放し飼いの鶏の卵を使用。カレーの香料は自ら研磨、調合して作るなど、「おいしさ」と「土地に対する思いやり」を料理に込めて、お客さんに台湾地元食のおいしさを届けています。
www.facebook.com/shemetogo
泉源路12 号
(02)2892-6040
北投図書館:MRT 新北投駅から徒歩6 分。
花博農民市集:MRT 円山駅1 番出口から徒歩1 分。
内双渓ネイチャーセンター: MRT 剣潭駅で小18 系統バスに乗り換え碧渓橋で下車。橋をわたり徒歩約20 分。
剣潭山登山歩道: MRT 剣潭駅から中山北路沿いに円山方向へ約500 メートル歩いて剣潭バス停へ。登山口はバス停付近にあります。
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