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台北観光サイト

TAIPEI 夏季号 2016 Vol.4

アンカーポイント
清らかな水をすくい

青々とした大地を耕そう



暑い暑い夏の日に郊外の川べりで涼やかな水と戯れ、カエルの声を聞くのはどんなに愉快なことでしょうか。



柯文哲市長が推進する「田園都市」とは、都心に田園を融合させることです。これは19 世紀末に生まれた環境保全、持続可能な生態系という理念に基づいたコンセプトで、「食べられる景観」(ediblelandscape)をキャンパスから屋上、歩道にまで広げることによって、緑地をめぐる従来の発想や枠組みを飛び越え、コミュニティがそばにある遊休地を菜園として活用するのを後押しし、都会の暮らしになじみやすい農耕生活を呼び掛けます。



有名な英国のシェフ、ジェイミー・オリヴァーさんは、「これは失われた世代だ。人々は料理ができず、食べ物がどこから来たかも何がバランスのとれた食事かさえも分からなくなっている」と言っています。野菜が少しずつ大きくなっていくのを子供たちに見せ、大地が育むいのちのエネルギーに感動させることができれば、自然に対する知識や健康とは何かという教育も知らず知らずに始めることができます。「食べられるグリーンな小旅行」として、さわやかな野菜を持ってピクニックに行くのもいいかもしれません。この世界では健やかであることはいつもいちばん大事なことです。



都会の中の美食をお届けするコーナーでは、ただよう焼きたてのパンの香りを追いかけ、台北だけにある幸せなパンの味わいをともに探索しましょう。あんパン、ねぎパンなどの台湾風パンから、正統派の欧風パン、さらには東西の流行を取り入れた創作パンまで、呉宝春さんがパンの世界大会で優勝してからというもの、パンは台湾の人々が胸を張って誇りとするこだわりの食べ物となりました。台北はパンのパラダイスというだけでなく、パンの競技場でもあります。今号は美食家と旅の達人が、台北の街角のパン店を訪ね、台北人がパンに抱く特別な想いをお届けします。



かねて準備が進められている2017 年の台北ユニバーシアードはあと400 日足らずで開幕します。真剣に職務に取り組む「熊讃ブラボー」が任務のためあちこちに出没し、より多くの人に台北ユニバを知ってもらおうと、パルクールやアーチェリー、バスケットボール、登山などのスポーツに挑戦しています。男子バレーボール競技では、長身でハンサムなアミ族の双子、劉鴻敏選手と劉鴻杰選手の劉兄弟が、息の合った絶妙のプレーで台湾代表チームのメンバーに選ばれました。これまで積み重ねてきたトレーニングでの苦労に加え、試合では審判に見間違えられないようにしたいと語ってくれました。またテニスでは、世界4 大大会ジュニア部門のうち、全豪オープン(ダブルス)、全仏オープン(シングルス)、ウィンブルドン選手権(ダブルス)の3 大会で優勝を果たしたと同時に、2015 年の光州ユニバーシアードでは男子団体で銀メダル、男子シングルスで銅メダルを獲得した新星、楊宗樺選手が現在、全力で台北ユニバーシアードに向けてコンディションを整え、ホームグラウンドでより素晴らしい成績を残したいと奮闘しています。



日本の写真家、蜷川実花さんは、華麗で絢爛なスタイルで台北の人々をとりこにしました。花や桜、ポートレートから世界まで、蜷川さんの目にはまた違った台北という都市の魅力が映ります。そして蜷川さんの作品も台北により美しい風景を添えてくれました。蜷川さんのレンズがとらえる花はこれほどまでにあでやかです。夏の台北もまたむべなるかな。
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