TOP メインコンテンツセクションに行く

台北観光サイト

初心・頂真:現代工芸展

アンカーポイント

発表日:2013-10-25

更新日:2016-09-30

923

イベント日時
場所
台湾臺北市大安區

MoNTUE北師美術館(国立台北教育大学美術館)では、『序曲展』とオープン特別展『ミケランジェロと現代の対話』に続き、今年の秋冬に『初心・頂真:現代工芸展』が開催されます。この特別展は、企画統括の林曼麗が台湾工芸界において著名なキュレーターである胡佑宗、姚仁寬、羅森豪、尤瑪・達陸、劉得劭を招いて開催する共同企画展。台湾とアジア地域の現代工芸を発展させたいくつかのテーマについて解析していきます。作品制作時の工芸家の心境、材料の特質、社会的ネットワーク間で派生する関係など、現代人の日常生活における工芸活動のあり方を見つめ直します。

タイトルの「初心」とは、工芸家が創作活動に従事する際に最初に持った信念のこと。「頂真」とは閩南語(台湾語)の発音で「決して諦めない一途な態度」のことを指し、今回の展示では「工芸の頂点の真」という意味も含んでいます。本特別展は4つの展示エリアに分かれます。まず、「ローカルからトレンドへ」。このエリアのキュレーターは、国立台湾大学工芸研究発展センター技術チームのチーム長を務める姚仁寬。今回は、カンボジアで伝統紡績工芸の復興に取り組む団体IKTT(Institute for Khmer Traditional Textiles)とその創立者・森本喜久男(Kikuo Morimoto)の紡績作品が特別展示参加します。森本氏は、2004年にロレックス世界卓越賞(Rolex Awards for Enterprise)を受賞。IKTT(イカット)織物とその産業をロールモデルとして「自然がなければ、伝統工芸も存在しない」という概念を観る人にも感じ取ってもらいたいと考えています。尤瑪‧達陸と劉得劭の共同企画である「生命の織り成す輪」は、タイヤル族の伝統織物と現代織物を展示しています。織物が持つ含蓄の深みを通じて生命の原点を感じさせる試みで、文化の深淵と伝承について考えさせられます。胡佑宗の企画である「原生から化生へ」は、藍染を企画の軸に、工芸家やデザイナー、現代のアートクリエイターたちの審美眼を通じてアートスキルのプロセスと科学という角度から藍染の本来の形と可能性を探っていきます。展示エリアの最後は、羅森豪が企画した「土壌からの成長」。師範学校を卒業した台湾の青壮年陶芸家たちを招いて、若手の陶芸作家が向き合うアートの理想と、生活という現実の間にあるジレンマについて探ります。

関連リンク

関連写真

最近のイベント

さらにイベント
Top