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喧騒を離れ六巨石を尋ねる─ 象山親山歩道 (TAIPEI Quarterly 2018 秋季号 Vol.13)

アンカーポイント

発表日:2018-09-12

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喧騒を離れ六巨石を尋ねる
 

象山親山歩道

 

陳瑞浩

写真 李智為


TAIPEI 秋季号 2018 Vol.13象山は交通の便がよく、美しい景色が眺められることから、ここを訪れる外国人観光客も少なくありません。

 

象山親山歩道は、台北市のランドマーク、台北101ビルにほど近いという地理条件と、口コミで広がった夜景の素晴らしさから、ハイキングコース界のハリウッドスターとも言うべき存在となっています。

 

都市の中で喧騒を離れる

スターのような輝きを持つ象山親山歩道ですが、実際は非常に親しみやすく、その端の一つは信義区の中強公園にまで及び、地元住民たちの素敵な「裏庭」になっています。そこからMRT象山駅やYouBike(公共自転車シェアリング)の拠点まで徒歩10分もかからないという利便性の高さも、外部からの行楽客や観光客を引きつける大きな要因です。

象山親山歩道の登山口は、信義路五段150巷の霊雲宮そばで、日中、夜間にかかわらず、とても分かりやすい場所にあります。最初は1段の高さが78センチメートル程度の歩きやすい階段が続きますが、ほどなく最初の分岐点に到達し、「運命の選択」を迫られます。左へ進めば東屋の「永春亭」から花火鑑賞スポットの「煙火平台」へと続く比較的緩やかなコースに向かい、右へ進めばSNSの人気チェックインポイント「六巨石」へ向かいます。ただ、こちらは1段の高さが25センチ以上と、まるで「天へ登るはしご」のようなきつい階段がまっすぐに続き、なかなかの難路となります。

夜間に訪問したり、チャレンジ精神旺盛な観光客は右へ、山歩きや自然が好きなハイカーは左へ進むことが多いようです。象山親山歩道は設備が非常に充実しており、登山客のみならず様々な層の利用者に高く評価されています。特に「撮影平台」、「撮手(カメラマン)平台」、「煙火平台」といった展望台は異なる角度からの撮影が可能なスポットを提供していますが、唯一変わらないのは「ファインダーの中の主役は台北101ビル」という点です。また象山親山歩道は自然にも恵まれ、特に煙火平台へと続く砂利道では、セセリチョウやアゲハチョウなどを目にすることができるかもしれません。さらに屋根付きの煙火平台にはベンチや水飲み場も備えられ、絶好の休憩場所となっています。


TAIPEI 秋季号 2018 Vol.13山の上から一望できる美しい夜景こそが象山を訪れる最大の目的となっています。
 

夜に美しさ増す、SNSの聖地

六巨石は象山を訪れる若者の多くが目指すスポットですが、到着するにはまず、手足を総動員しなければ登れないほど急勾配な石階段を征服しなければなりません。中華民国自然歩道協会によると、六巨石は巨大な砂岩が日差しと雨にさらされることで膨張と収縮を繰り返し、分裂して現在の姿になったものと推測されています。六巨石がある場所は山頂ではありませんが、周囲には樹木がなく、広々とした視界が開け、夜になれば市内に灯る無数の街明かりと台北101のきらびやかなネオンサインを一望することができるため、若者たちの間ではSNSチェックインポイントの聖地として知られ、象山親山歩道に多くの人が集まる理由のひとつとなっています。

 

象山親山歩道

登山口   信義路五段150巷・霊雲宮そば

全長        1,450メートル

所要時間       50分(個人の体力による)

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