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クスノキの森に茶の香漂う─ 樟樹・樟湖環状歩道 (TAIPEI Quarterly 2018 秋季号 Vol.13)

アンカーポイント

発表日:2018-09-12

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クスノキの森に茶の香漂う
 

樟樹・樟湖環状歩道

 

陳瑞浩

写真 李智為


TAIPEI 秋季号 2018 Vol.13 クスノキの森に茶の香漂う─ 樟樹・樟湖環状歩道樟湖歩道は傾斜がそれほど急でなく,さまざまな観光スポットにアクセス可能です。
 

台北市郊外の猫空は多くの台北市民にとって、お茶を楽しむ馴染みのエリアとなっていますが、ここには猫空ロープウェイ猫空駅を起点とする、お茶よりアクティブな体験ができるハイキングコースが2本あります。稜線に向かって登る樟湖歩道と、山腹をくねくね進む樟樹歩道です。樟樹歩道はなだらかで歩きやすく、樟湖歩道は遊び心がいっぱいです。この2本の歩道が連なったハイキングコースは、子供もお年寄りも簡単に走破できます。

 

目と鼻で感じる質素な暮らし

樟樹歩道は全長約1.5キロメートル。単純なコースで、片道約 30 分で楽に走破できます。コース沿いには炭釜、豚舎、穀倉といった古い農業施設が残っていて、当時の質素な暮らしぶりが感じられます。周囲から漂ってくるお茶の香りを楽しみながら、樟湖歩道の方へ石段を登って振り返ると、広々とした茶畑が目に映り、頂上に来たような達成感が湧いてきます。3月ごろには色鮮やかな黄色のルピナス、中秋節前後にはオレンジ色とピンク色のコスモスの絨毯を鑑賞することができます。

広々とした光景と茶の香りを楽しめる樟樹歩道の先には、濃い山林の雰囲気を醸し出す樟湖歩道が待ち受けています。樟湖歩道はかつて茶葉など地元住民の物資を輸送するための連絡路として重宝され、全長3.2キロメートルにわたって南は銀河洞、待老坑、鵝角格山、北は指南小学校、政治大学の裏山につながっています。

 

大自然が奏でる音色

樟湖歩道には背の高い林と地元の気候を生かした「音律廊道」が設けられていて、「葉形雨盤」、「風之木鈴」、「森之琴」といった触れて楽しめる大きな楽器が並べられています。雨の中を歩いたら雨や風がどのような音色を奏でるのか興味をそそられます。でも雨の日は足元が滑りやすくなっていますので、遊び心に浸りながらも一層の注意が必要です。

樟湖歩道を抜けると、太陽をいっぱい浴びながら休憩ができる東屋の「聆風亭」が見えてきます。そこから麓を眺めると、広大な風景が目に飛び込んできて、「樟湖歩道」の名前の由来が分かります。歩道の地形が湖のようにくぼんでいることに加え、周囲に樟樹(クスノキ)が生い茂っていることから「樟湖」の名が誕生したのです。


TAIPEI 秋季号 2018 Vol.13 クスノキの森に茶の香漂う─ 樟樹・樟湖環状歩道昼間の樟樹歩道沿いではときどき茶農家が作業をしています。
 

樟樹・樟湖環状歩道

登山口   猫空ロープウェイ猫空駅を出て三玄宮の方に向かうと道しるべが見えます

全長        3.2キロメートル

所要時間       2.5時間(個人の体力による)

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