発表日:2017-09-14
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テクノロジーで生まれ変わった
24時間眠らない士林市場
文 _ 凃心怡 写真 _ 江祐任、士林市場
清の時代、士林は淡水、金山地区と台北中心部を結ぶ交通の要衝でした。また、剣潭と大稲埕、艋舺を往来していた船が、商品をいっぱい積んで士林で卸売りしていため、この一帯では早くから市が立つようになりました。そして1913年には士林市場が開設され、当時最も近代的な市場となりました。
その後、銘伝大学、東呉大学、中国文化大学が設立され、学生が集まるようになります。そして夜間に訪れるお客さんが増えたため、士林市場の店舗は夜も営業し、安くて美味しい食べ物の販売を始めました。これが士林夜市の始まりです。時代の流れの中、士林市場は昼も夜も営業する台湾初の24時間眠らない市場となったのです。
テクノロジーで古今が融合
士林市場は、台北を訪れる国内外の観光客にとって必見の観光スポットです。多い時には1日100台もの観光バスがやってきます。このニーズに応えるため、公式ウェブサイトや市場内にある店舗の看板、メニューなどはどれも多言語で分かりやすく書かれています。観光情報を提供するQRコードも設置され、一部の店ではモバイル決済も利用できます。
「台湾全土のどの市場にサービスセンターがあると思います?私たち士林市場だけですよ」台北市公有士林市場自治会の郭逢時総幹事は得意げにこう話します。士林市場のサービスセンターは、各種情報やサービスを提供するだけでなく、AED(自動体外式除細動器)も設置しています。「警備員はすべて CPR(心肺蘇生法)と医療設備操作の基礎訓練を受けています。先日もある観光客が突然ショック状態となりましたが、AEDのおかげで一命を取りとめました。」
省エネ・CO2削減も実現
故宮博物院、花博公園、北投温泉などの観光地に近い士林市場は、多彩なグルメと夜市があるだけではありません。その両側には台北市指定史跡、「長棟古跡」と「短棟古跡」が隣接していて歴史の香りに満ち、観光客から好評を博しています。また、賑やかな人の往来が途切れることはなく、トイレの利用も増えています。このため、市場では雨水再利用システムを設置し、便器の洗浄、緑化植物の水やりに供しています。
環境保護と省エネの取り組みはこれだけではありません。士林市場は2012年、すべての照明設備を省電力とCO2削減のためにLED(発光ダイオード)に交換しました。このような努力を経て、24時間眠らない市場はグリーン建築を代表するまでとなり、経済部から「緑色市集」として表彰を受ける栄光に輝きました。
士林市場の誕生は古く、100年以上の歴史がありますが、訪れる人々のニーズに応えながら、ハードとソフト両面の改革を続けてきました。今では中国や日本、韓国、マレーシア、シンガポールなど各国から視察団が訪れ、その取り組みを参考にしています。これは士林市場が美味しい、楽しいだけでなく、見習うに値する最先端の市場であることを証明しています。
▲士林市場は昼も夜も営業する台湾初の24時間眠らない市場です。(写真/江祐任)
士林市場
1階(月曜日休み)
朝市 02:00~14:00
夜市(ナイトマーケット)14:00~02:00
B1フードコート(旧暦大晦日は休業)
月~木曜日15:00~02:00
金~日曜日12:00~02:00
士林区基河路101号
MRT剣潭站1号出口から徒歩約5分
楊美恵の古早点心
母の味を受け継いだ73歳の楊美恵さんが毎日手作りする昔ながらの軽食。蒸しパン、南部・北部のちまき、鹸粽(灰汁=あくで炊いたあくまき)、紅亀粿(お祝いで使用する赤く染めた亀形の餅)、自宅で育てたハハコグサの草餅など20 年変わらぬ美味しさがみなさんを待っています。
嘉義純肉貢丸
貢丸(肉団子)は、急速冷凍した豚肉を使って肉本来の新鮮な旨味にこだわっています。ホウ砂や防腐剤などの添加物を使わず、毎日手作りの出来たてを販売、うま味調味料を使わないスープも付けてくれます。貢丸はプレーン、きのこ、セロリ、クワイ、タロイモなどの味があり、特製の肉羹(肉入りとろみスープ)もあります。(写真/江祐任)
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