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台北観光サイト

TAIPEI 冬季号 2017 Vol.10

アンカーポイント

発表日:2017-12-11

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楽しき冬の台北 美食を訪ね 風土に触れる


台北には、時を忘れ遊び惚けてしまうような、いろいろな魅力があります。今号ではさまざまな文化と歴史の歩みを一緒に探索してみましょう。

大稲埕は台湾の近代思想の出発点であり、新文化運動のゆりかごでした。美術から音楽、文学、演劇、歌謡、映画まで、ここで近代が芽吹きさまざまな娯楽が花開きました。新旧が融合する活力と創造力が、史跡のリノベーションやURS都市再生前進基地、大同再生計画、コミュニティ・プランナー・スタジオといった市の計画を通じ、人々の居住空間と暮らしにとけ込み、地域全体をつないでいます。民間の活力も勢いがあり、クリエイティビティあふれるショップや実験的スペースなど目移りするほど多様になっています。

冬の風が大地に冷たい空気を運び、食欲が高まる季節となりました。しょっぱいものから甘いものまで、美味しい手作り料理と定番の小皿料理までひととおりそろう、建成円環(ロータリー)や延三夜市(ナイトマーケット)では、客家の美食、炒粄條(きしめん様の米の麺を炒めたもの)、豚足、油鶏(鶏肉の冷製)、客家小炒(客家風の炒め物)も味わえます。先住民のふるさとの食材、山菜、イノシシ肉、野生のスパイス・馬告(クベバ=ヒッチョウカの実)など海と山の幸も、一度試してみないわけにはいきません。

お腹がいっぱいになったら、台北では各地の文化の果実も収穫できます。捨てられる運命だったビンロウの落葉は先住民文化で生まれ変わり、独特の味わいの日用品となり、ビンロウに全く新しい文化的な意義がもたらされました。台湾ならではの花布は、伝統的な鮮やかな色合いからシンプルですっきりしたバリエーションが生まれ、さらに台湾の自然や暮らしのイメージも組み合わさって、永楽市場を相変わらず魅力的なものにしています。

東洋と西洋の芸術哲学が出会うとき、どのような作品が生まれるのでしょうか。ムスリムの画家、張曼麗さんは熟練の技と独自の美感で、静謐ながら華麗な抽象画を生み出しています。大稲埕に生まれた郭雪湖さんは、台湾の美術の発展と人材育成に大きく貢献した人物で、台北市の庁舎で現在、作品のレプリカが数多く展示されています。さらに昔の写真や郭さんが使った画材も展示され、マルチメディアデバイスを通じて、作品に描かれている、夢のような繁栄をみた在りし日の大稲埕に連れて行ってくれます。この冬、台北の豊かな美食と文化が、みなさんの味覚だけでなく心も満たし、胸を熱くしてくれることでしょう。

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